ベレット雑記
古本まゆ いすゞベレット1800GT
リア足廻り6

2018年5月19日

 アームのブッシュが挿入されるパイプの部分の内径は、30.0mmですが、口の方では更に0.3mmくらい摩耗しているようです。プレストさんのウレタンブッシュは1mm単位でしか製作をお願いできませんので、31mm径でお願いしました。
 実際にできあがってきたものは、31.3mmでしたので、内径を100番のペーパを使って30.0mmから31.0mmまで、手作業で均等に拡げて対応します。調べてみたらこの作業、3年前の秋に開始しています。
 当初は1mmくらい簡単に削れると思ったのですが、なかなか思ったように進まない。軍手をせずに指先の微妙な感覚で削る為、指を傷つけても次の日には回復するように、一日20〜30分程度の作業です。仮に一日で0.01mm削れるとすると、10日で0.1mm。直径なので両側で0.2mm。50日有れば1mm削れる計算になります。アームは2個あるので、100日あれば完成するはずだったのですが……。飽き性の私には、長期間にわたる単純作業は無理でした。結局少し作業しては中断しての繰り返しです。
 この場合、何もやっていない期間の方が、ずっとずっと長いので、「石の上にも三年」という諺は不適切ですね。


 どのパイプの口で測っても、ほぼ31.0mmでOKです。
 意味があるかないか分からないのですが、800番までのペーパーで磨いておきました。
 3年間の作業で、塗装も大分傷ついたので、パイプの口付近を中心に、再塗装します。3日くらいおいて、塗装の強度がでたら、いよいよ31.3mm径のウレタンブッシュの挿入です。


 潤滑の為に、シリコンスプレーを、たっぷり吹きかけます。ショア90のカチカチのウレタンブッシュでも、一定以上の力をかければ柔らかいゴムのように撓むはずなのですが、残念ながらプレスならぬF型クランプによる圧入では、それは望むべくもなく、ここまでしか入りませんでした。
 後は、金槌でトントンと叩き込みます。


 入りました。
 短い方のブッシュでこれだと、長い方は途中で歪みがたまって、ちょっとヤバいかもしれません。


 やっぱ、パイプの真ん中くらいまでしか入らないわ(^^;;。
 ここまできたら、こちらも金槌でなんとか……、


最後のところがちょっときつかったですが、抜けました。挿入成功です。
 ひとつ成功しているので、もうひとつのアームも楽勝かと思っていたのですが、短い方のブッシュから挿入してみたものの、途中からどうしても入らない。微妙にサイズが合ってなかったのか。まあ、削りすぎる方が怖いしね。


 プレスならこれくらい入るのでしょうが、ここまでやって自動車屋さんに頼むのも癪なので、考えた末、近くの公園の構築物を利用して、ジャッキを使って押し込むことにいたしました。流石に苦もなく入っていきます。長い方のブッシュは最初からジャッキで押し込みました。


 抜けたところで、あと少し押し込む必要があるのですが、短い方があと3mmくらい、金槌で叩いても入りません。やっぱこっちのパイプだけ、微妙にきもいんだな。


 すでにパイプから2mmくらい抜けているので、32mmのBOXをパイプの出口に被せてスペーサーにします。それを再度近くの公園の水飲み場の台の下に引っかけて、ジャッキでアームを持ち上げ、残り3mmを押し込みました。
 リアの足回りを組み直す為のパーツは、これで全て揃いました。


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