CARVEKの結晶塗装用のスプレー塗料は、まだ前のが大分残っていたはずですが、途中で足りなくなるとやばいので、新に1本購入しときました。 |
本当は、G180Wと同じ深緑色にしたかったのですが、当店で塗料の調合からするのは難しいので、オリヂナルと同じ赤色で妥協します。青や黄色は絶対いやだ。黒は地味すぎる、ということで、CARVEKさん、もう少しスプレーの色の種類を増やしていただけると有り難いのですが……。 ヘッドカバーは、600番までのペーパーで磨いたのですが、凹部の塗料を完全に除去することはできませんでした。結晶塗装されていなかった文字やラインの 部分付近の被膜の黒ずみ部分も全然取れません。サンドブラストは持ってないので、こちらもこれで妥協します。被膜は、錆止め効果があると思うので、無理に 削る必要はないかもしれません。 実は先に銀色で塗装しておいて、上から結晶塗装をして、後から文字やラインの赤色部分を削って下の銀色を出すというアイディアもあったのですが、あまり複雑なことをすると、失敗する確率も高くなりますので、取りやめました。 |
これだけの大きさのものを結晶塗装するのは初めてですが、一回限りという前提で、段ボール箱に入れて焼くことにしました。あらかじめヒートガンを差し込む穴や、温度計を差し込む穴、排気用の穴を開けておきます。 確認したら、CARVEKの古いスプレーは、駄目になっていました(暑いとこに置いといちゃ駄目、と書いてありました)。 結晶塗装の焼き付けは120℃くらいなので、段ボールの耐熱は問題ないと思うのですが、密閉用の布テープの接着が剥がれてくる可能性があります。 160サイズの段ボールで、120℃以上まで内部温度が上がるかどうか確認しておきます。短時間では、外側に貼った布テープは大丈夫だったのですが、内側に貼ったのは剥がれていました。 最初にやったG180のヘッド カバーの部分塗装ですが、去年エンジンの調子が悪化したあたりから、ベロォ〜と捲れてきました。脱脂はちゃんとやったはずなのですが、脱脂不良? G180はかなりエンジンの温度が上がるようなので、塗料の耐熱温度を超えた? よく判りませんが、今回はかなり念入りに脱脂しました。 また、結晶塗装用の塗料は密着性が良いということで、アルミ地に直接塗装したのですが、今回はミッチャクロンマルチを吹いてから塗装することにしました。 結晶塗装用の塗料を薄く吹いては、ヒートガンの送風で乾燥させる作業を三回繰り返し、垂れない程度に厚塗りします。 ヘッドカバーを段ボールに入れて、焼きます。だいたい120〜130℃くらいを目処としているのですが、この温度で安定しているかと思うと、急に温度が上がり始めたり、下がり始めたりするので、ヒートガンでこまめに温度調節します。 この温度で20分焼いて、出来上がり。 |
細かく縮れています。箱の中の熱風の循環がうまくいかなかったのか、前方(↑写真右側)の側面がうまく縮まなかったようですが、見た目には、あまり関係ないような。黒ずみも透けてます。やっぱり下に、白か銀色を塗装しておけば良かったのでしょうが、気にしません。 外側に貼った布テープの耐熱性は、問題なかったようです。 |
2時間くらい寝かせて、半乾きの軟らかいうちに、スクレイパーで文字やラインの部分の塗料を削ぎ取りました。この部分は、完全に塗料の強度が出てから仕上げます。 文字やラインを銀色で塗装するかどうかは、後で考えます。あまりピカピカより、適度にやつれた感じを演出したいんだけどね。 陽があたると、綺麗に輝いています。乾燥してくると、黒ずみの透けも、あまり目立たなくなってきたような。次はフィラーキャップの塗装ですが、小物は問題ないでしょう。 |
周りの部分も、1500番までのペーパーで、一応照かる程度まで磨いておきました。 |
段ボールをホールソーで刳り抜いたもので、適当にマスキング。 塗装したあと、G180のヘッドカバー用に作った、ペール缶温風循環焼付乾燥機に入れて、焼きます。流石に段ボールより効率が良いです。 せっかく結晶塗装しても、塗装しない文字やラインの部分が黒ずんでいると、やっぱかなり見栄えが悪くなるようです。そこで、塗装を傷めないようにマスキングして、オイルストーンで残った塗料や黒ずみを磨き取ります。 この部分は、加工した時についたとみられる傷がかなり多く、塗装した後では消せそうにありません。下地処理の段階で、ピカピカになるまで磨いておくべきでした。傷は残っても、オイルストーンに1500番までのペーパーを巻いて、更に磨いておくことにしました。 |
G200Wのフィラーキャップは、はみ出した塗料をペーパーで削り、1500番までのペーパーで磨き直しました。 ヘッドカバーも、洗剤を吹いて、文字の間の削りかすを、古くなった歯ブラシで磨きとりました。 |
BEFORE
AFTER