ベレット1800GTは、長所も短所も際だつ、個性の強い車だが、その最大の弱点は、エンジンパワーに較べて、あまりにもプアなブレーキだろう。 やたらスピードが出る車だけに、高速走行中に、急制動を強いられるような事態を想像すると、かなり怖い。山中のワイディングロードでは、フェード現象も、何度か経験している。その原因は、キャリパーの剛性不足にありそうで、オリヂナルのブレーキのままでは、問題の解決は難しそうだ。 昔、たまたま友だちが乗っていた初期のランサーターボのフロントブレーキを見ていると、何となくベレットにも付きそうに思われた。勘を信じて、ランタボのベンチレーテッドローターや、4ポットのキャリパーを取り寄せ、ローターに45度傾けた穴を開け直すなどして、ベレット用に改造したのが、下の写真。 以前乗っていた1800GTで使っていたものだが、制動力は飛躍的に向上し、フェード現象からも、完全に解放された。リアがオリヂナルのドラムのままだったので、感触はやや悪いが、性能的には全く問題ない。 リアまで、ディスクブレーキ化するのは、部品の干渉があり、(できるかもしれないが)簡単ではない。 今年は、このブレーキの移植も含めて、足回りを考えてみたいと思う。 |
ランタボ用改フロントブレーキ