チチショウロ



割ると、皮の部分から乳のような液体が滲み出してくる

チチショウロ(ジャガイモタケ科 Zelleromyces属)


室井哲夫さんに茸を送って鑑定していただいた結果です。

 顕微鏡観察した結果をお知らせいたします。
 胞子は亜球形で前面を刺に覆われる。大きさは10-13×9-12μm(刺を含む)。
 刺は長さ0.5-1μm。メルツァー液中では、刺は深緑色から暗紫に染まり、胞子表面も緑色となる。
 子実体の底部には柄の痕跡らしきものを認める。断面には柱軸は認めない。グレバ(胞子形成部分)
 は0.1〜0.5mmの空洞から成る。
 以上の特徴は、Zelleromyces gilkeyaeに近いものです。ただ、胞子および刺がやや小さ目なので自
 信を持って断定はできませんが・・・

室井哲夫さん

 ご鑑定、ありがとうございました。