サンコタケ


サンコタケ (アカカゴタケ科、サンコタケ属)


 サンコタケの名前は、三本の腕が上で合わさった形が、法具の三鈷杵に似ていることに由来する。刃の数によって三鈷杵の他に、独鈷杵・五鈷杵・七鈷杵・九鈷杵の種類があるが、刃の数が奇数なのは、刃の一本が中心に有り、その刃に線対称に他の刃が配置されていることによる。サンコタケの方も、山溪社の図鑑によると、腕の数が六本のものまであるらしい。
 去年息子と、恵那山を散策した時は、腕が四本のものを見ている。サンコタケの場合は腕は中心にはなく、恵那山で見たものも形的には、中心の刃の欠けた五鈷杵といったところだ。

腕が四本のタイプ。一本は途中で枝分かれしている。